【知 識】横浜市立大学と横浜銀行 不正会計検出における財務データ活用で共同研究
横浜市立大学と横浜銀行は、不正会計の検出における財務データの活用方法を検討することを目的に、2025年6月より共同研究を開始した。この共同研究は、横浜市立大学大学院国際マネジメント研究科の張櫻馨(チャン・インシン)教授を代表とする研究グループによって実施される。
両者は2007年1月12日に産学連携に関する基本協定を締結して以来、地域経済の活性化および産学官ネットワークの構築を目的に、共同研究や人材育成など幅広い分野で継続的に連携を行ってきた。今回の共同研究もその一環として実施される。近年ますます巧妙化する不正会計の検知や、融資現場における確認作業の精緻化に向け、横浜銀行が有する不正会計に関する知見を活用できないかという相談をきっかけにスタートした。財務会計およびデータサイエンスの両面から、アカデミックな視点でビジネス社会の課題解決に貢献し、地域経済の発展に寄与したいという横浜市立大学の思いと一致し、今回の共同研究プロジェクトが立ち上がった。
研究グループは約1年にわたる研究期間を通じて、まず不正会計の類型化と、融資現場における「勘」の可視化に取り組む。そのうえで、AIによる検知だけでは捉えきれないリスクの兆候や違和感といった、横浜銀行の担当者が感じ取る「何か」を分析し、最終的にはAIと人間の判断を融合させた新たな検知モデルの構築を目指す。
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