【物 流】ライオン 自動運転と貨物輸送を組み合わせた「モーダルコンビネーション」実証
ライオン、日本通運、日本貨物鉄道とT2の4社は、2025年7月29日、自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせた「モーダルコン ビネーション」でライオン製品の輸送を実証した。
モーダルコンビネーションの取り組みは、地球環境問題への対応や物流業界の労働力不足解消など、持続可能な物流の実現を目指し、2024年11月から進めてきた。貨物鉄道輸送の全国ネットワークと、T2が有する自動運転トラック技術を融合させた「自動運転トラック×貨物鉄道」のモーダルコンビネーションを実現することで、自動運転区間における輸送ルートの複線化を構築するほか、柔軟な輸送力の増加を可能とするなど、物流の可能性を広げることを目的とし、2025年6 月に北海道~関西間、7月には関東~九州間で実証を順次実施した。
ライオンは日用品の持続可能な安定供給を目指し、BCP(事業継続計画)の一環として、輸送 網の多様化と先進技術の導入により、環境および社会的課題の解決を目的とした物流モデルの確立に取り組んでいる。今回、安定的なサプライチェーン機能の確立に向け、ライオン千葉工場(千葉県) からライオン福岡流通センター(福岡県)まで、モーダルコンビネーションによる長距離輸送を実証した。輸送の際には、JR貨物とT2で共同開発した31フィート共用コンテナを用い、輸送品質やオペレーション、環境負荷を検証した。
実証では輸送の役割として、▼ライオンの千葉工場から東京貨物ターミナル駅(東京都)までを日 本通運、▼東京貨物ターミナル駅から百済貨物ターミナル駅(大阪府)までをT2のレベル2自動 運転トラック、▼百済貨物ターミナル駅から福岡貨物ターミナル駅(福岡県)までをJR貨物の貨物列車、▼福岡貨物ターミナル駅からライオン福岡流通センターまでを日本通運が担った。
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