【環 境】竹中工務店 建設現場への次世代バイオディーゼル燃料導入を開始
竹中工務店は、建設現場から排出されるCO2排出量削減に向け、東京都内の工事現場で、グループ会社の朝日興産が供給する次世代バイオディーゼル燃料の使用を開始した。
次世代バイオディーゼル燃料とは、植物油や廃食用油などの再生可能な生物資源から製造される持続可能な代替燃料で、HVO(Hydrotreated Vegetable Oil:水素化処理植物油)の一つであるリニューアブル・ディーゼル燃料がその代表例である。使用時のCO₂排出量を大幅に削減できる環境配慮型燃料で、建設重機のエンジンを改造することなく使用できる。
同社は大阪・関西万博関連工事等において、クローラクレーン、ラフテレーンクレーン、トラック、フォークリフト、発電機、杭打機などの建設重機に対し、軽油に代わる次世代バイオディーゼル燃料の実証実験を重ねてきた。その結果、エンジンや周辺機器及び操作性への影響がないことが確認できたため、朝日興産からの安定供給体制を構築しながら、全国の建設現場への導入を進めていく。
竹中工務店は「環境戦略2050」に基づき、「2050年カーボンニュートラル」の実現に向けた取り組みを進めていく。工事で排出されるCO2のうち、燃料の使用などで直接排出されるスコープ1が約75%、電力・熱などの使用に伴い間接排出されるスコープ2が約25%を占めている。同社グループは2030年までにスコープ1におけるCO2排出量を32%削減(2019年比)する目標を設定しており、軽油から次世代バイオディーゼル燃料に切り替えることにより、32%の削減目標のうち約20%分の削減効果が期待できると試算している。さらに「2030年までにスコープ1+2におけるCO2排出量46.2%削減(2019年比)」という目標を達成すべく、工事で用いられるエネルギーのグリーン化をはじめ、さまざまな取り組みを推進し、脱炭素社会の実現に貢献していく。
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