【物 流】東プレとPXP 低温物流GX技術を神奈川県研究開発プロジェクトで実証

東プレとPXPが共同で提案したテーマ「低温物流向け次世代太陽電池システムの開発及び実証」が、神奈川県の令和7(2025)年度事業「2050年脱炭素社会の実現」に資する研究開発プロジェクトに継続採択された。PXPは次世代太陽電池で世界に挑戦しているスタートアップ企業。

国の温室効果ガス排出量のうち、産業や運輸、家庭などの非電力部門における排出量は全体の6割を占めており、運輸部門における排出量はその3分の1を占めている。そこで国の脱炭素化の目標を達成するためには、運輸部門の脱炭素化が必須となっている。その中でも低温物流は比較的温室効果ガス排出量が多く、脱炭素化技術の導入に大きな期待が寄せられている。

「低温物流向け次世代太陽電池システムの開発及び実証」は、令和6(2024)年度に次世代軽量太陽電池と低温システムを組み合わせ、年間を通した発電量の確認をするとともに、高温や火災、風圧、振動、摩耗等に対する安全性や耐久性を確認した。また低コストで取り付けできる方法を開発した。

これらの基礎開発を踏まえて、令和7(2025)年度はさらなる発電量の向上を図ると共に、さらなる高断熱省エネ低温システムを開発することで、クリーンエネルギーの利用率を最大限高める事を目指す。また、市街地での低温物流車における実証実験を行う。

今後も東プレとPXPは、神奈川県相模原市内の企業同士の連携を活かしながら、低温物流GX技術の開発を積極的に進めていく予定にしている。


・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です