【物 流】若松梱包運輸倉庫 石川県白山市に「本社第二共配センター」を完成
大和ハウス工業グループの若松梱包運輸倉庫は2025年6月27日、石川県白山市に「本社第二共配センター」を完成させ、同7月1日より本格稼働した。同センターは荷主であるF-LINEと共に、物流総合効率化法(流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律)の適用を受け、環境に配慮した効率的な物流設備として整備された。
若松梱包運輸倉庫はこれまで、通過型センター(TC)の運営を主力事業としてきた。これは日々の輸配送に迅速に対応することで在庫コストの低減を図ることができ、タイムリーな業務対応が可能となるためである。しかし、地方都市への輸送は需要量の関係で積載率の低下が従前からの課題となっていた。あわせて、昨今はトラックドライバーの働き方改革や、頻発する豪雨や雪害、地震も含めたBCP対策も求められている。
そこで同社は近年、在庫型センター(DC)構築を図っており、その一つとして冷凍・冷蔵保管にも対応する本社第二共配センターを開発した。DCを持つことで、季節や時間帯、社会情勢などによる物流量の変動に対応でき、積載率の向上や地震などの自然災害に備えることが可能となる。あわせて、輸送効率の向上はドライバーなどの労働時間の削減にもつながり、強靭でサステナブルな経営を実現できると考えている。
今回稼働した本社第二共配センターは、自動保管装置と倉庫管理システム(WMS)による在庫管理機能を備えており、温度管理が必要な商品の保管容量が大幅に増加するとともに、高い作業効率性を合わせ持っている。また、太陽光発電システムの設置や、冷凍設備への自然冷媒(アンモニア/CO2)の採用など、環境に配慮した物流施設として開発しており、「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」最高ランクを獲得すると同時に、『ZEB』の認証を取得した。さらに、F-LINEとの協力体制のもと、輸配送を含めた業務の効率化を図り、CO2排出削減を進めていく。
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