【知 識】理研R-CCSとさくらインターネット 若手人材育成に向けて連携

理化学研究所(以下 理研)計算科学研究センター(以下 R-CCS)とさくらインターネットは、教育活動を通じた計算科学分野およびデジタル・クラウド分野の拡大普及における連携協力に関する基本合意書を締結した。

R-CCSは、2025年1月から開発・整備を進めているスーパーコンピュータ「富岳」[※1]の次世代となる新たなフラッグシップシステム[※2](開発コードネーム「富岳NEXT」)を見据えて、2024年度から若手人材の育成活動を進めている。

さくらインターネットは、2023年に国立高等専門学校機構と包括連携協定を締結し、デジタル人材創出を目的とした教育支援を実施している。また2024年には「さくらのクラウド検定」を創設し、学生から社会人まで幅広い層へ向けたデジタル人材育成にも取り組んでいる。

両者は基本合意書締結により、エンジニアをはじめとする人材および技術情報の交流やノウハウの共有が可能となる。R-CCSは若手人材育成への取り組みを加速し、さくらインターネットはR-CCSが保有する計算科学分野の知見を基に教育支援コンテンツの内容を拡充していく。


※1 スーパーコンピュータ「富岳」

スーパーコンピュータ「京」の後継機。2020年代に、社会的‧科学的課題の解決で日本の成長に貢献し、世界をリードする成果を生み出すことを目的とし、電力性能、計算性能、ユーザーの利便性‧使い勝手の良さ、画期的な成果創出、ビッグデータやAIの加速機能の総合力において世界最高レベルのスーパーコンピュータとして2021年3月に共用が開始された。現在「富岳」は日本が目指すSociety 5.0を実現するために不可欠なHPCインフラとして活用されている


・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です

※2 フラッグシップシステム主力となるシステム。理研では「富岳」の次世代となるフラッグシップシステム(開発コードネーム「富岳NEXT」)の開発‧整備を進めている