【アジア】三菱電機 台湾・HDREと合弁会社設立・出
三菱電機はカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速するため、太陽光発電や蓄電池のシステム開発・運用などを手掛ける台湾のHD Renewable Energy(以下 HDRE)と、合弁会社設立およびHDREへの出資に合意した。
カーボンニュートラルの実現に向けた世界的な動きや近年の燃料費高騰などを受けて、日本では再生可能エネルギーの積極的な導入が進んでいる。その一方で、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーは、季節や天候、時間帯によって発電量が大きく変動するため、電力系統運用を担う一般送配電事業者は、電力の需要状況を随時把握し、需給を細かく調整することが求められている。こうした中、再生可能エネルギーの発電設備や蓄電池など、複数の設備を分散型エネルギーリソースとして活用し、電力需給の調整力として提供することで電力系統の安定化や発電・蓄電事業者の収益最大化に貢献するアグリゲーション事業の市場が拡大している。
三菱電機は、太陽光発電や蓄電池のシステム開発・運用、投資・アセット管理、電力小売りなどの事業を、台湾、日本、オーストラリアなどグローバルに展開するHDREと、アグリゲーション事業に関する合弁会社を設立する。合弁会社はHDREが日本で保有する太陽光発電システムや蓄電池システムをはじめとした複数の分散型エネルギーリソースのアグリゲーションを担い、三菱電機のE&F(Energy & Facility)ソリューション(※1)の一環として、社会や企業の効率的な電力利用やCO2削減に貢献するサービスの提供に取り組む。
合弁会社は日本で2025年4月の設立を目指して現在、両社で詳細を協議している。
また三菱電機はHDREの第三者割当増資を引き受け、出資する。出資を通じて両者はさらなる連携強化を図り、「環境ビジョン 2050」のもと三菱電機グループが目標として掲げる「2030年度までに工場・オフィスからの温室効果ガス排出量実質ゼロ」の実現に向け、HDREが日本で開発する太陽光発電システムを活用したコーポレートPPA(※2)の導入について検討を進め、再生可能エネルギー調達の強化に取り組む。
※1 E&F(Energy & Facility)ソリューション
エネルギーマネジメント、ファシリティマネジメントに関する課題を一括して解決するソリューションサービス
※2 PPA(Power Purchase Agreement)
需要家と発電事業者が長期の電力購入契約を結ぶ電力調達
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