【環 境】アスクル ラストワンマイルを担うEV5種14台を導入・順次走行開始
アスクルは物流センター運営や配送を担うグループ企業ASKUL LOGISTとともに、ラストワンマイル配送で利用するEV5種14台を新たに導入し、2025年2月より順次走行を開始する。
今回走行を開始する車両は前年より計画を進めていたもので、国内外問わず検証を進めた中で、国内モビリティメーカー5社から0.3t~1.5tの積載重量の車両を導入した。これにより、EVへ切替予定台数中13.2%の進捗となる。アスクルは平成28(2016)年に掲げた「2030年CO2ゼロチャレンジ」の達成に向け、さらなるCO2削減に向けた取り組みを推進していく。
今回の導入背景として、アスクルは平成28(2016)年、CO2排出量をゼロにする「2030年CO2ゼロチャレンジ」に取り組むことを宣言し初のEVを導入した。平成29(2017)年には「EV100」に加盟し、ASKUL LOGIST所有・リースにより使用する配送車両について、令和12(2030)年までに100%EV化することを目標に掲げた。
これまでもアスクルとASKUL LOGISTは、個人向けECにおけるラストワンマイルへの使用だけでなく、事業所向けECにおける家具等の大型荷物の配送や物流センターと配送デポ間の輸送に使用する車両の切り替えを実施している。さらにEVの最適稼働マネジメントの実証実験にも携わり、多くのメーカーと共同で車両開発や改良、導入・運用時の課題解決に取り組んできた。
導入車両の選定にあたっては、商用EV車種の取り扱いが僅少な中で国内外問わず視野を広げて検討した。安全装備・積載量・操作性・航続距離の観点から日本特有の狭小路でも小回りが利き、実際の配送コースに適応できる実用性の高い車種を選択した。
今回の導入に伴い、環境やドライバーへの好影響も確認しており、環境配慮の視点としては、今回選定したEV14台の導入により内燃機関車9台が削減され、CO2については3025.9kg-CO2/月の削減を見込んでいる。走行時は排気ガスを出さないことでCO2排出量がゼロになるため環境負荷低減につながる。
ドライバーへの影響としては、EV特有の静粛性による身体的負担の軽減があげられる。モーター駆動により発進・走行が静かで車内は快適な環境が保たれるほか、エンジン音を発しないため住宅地の走行時も騒音の心配がほとんどなく、実際に配送を担うドライバーの働き方の改善にもつながると考えている。これまでのテスト導入では少ない台数で本格導入に向けた検討を進めてきたが、今回を機に一層のEVへの切り替えを加速させていく。
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