【アジア】台湾三井化学と台湾・南亞塑膠工業 バイオマスBPAの市場展開で協業開始
三井化学100%子会社の台灣三井化學(以下 台湾三井化学)と、台湾の南亞塑膠工業は、三井化学製のバイオマスアセトンを調達し、台湾でバイオマスビスフェノールA(以下 バイオマスBPA)を製造し、プラスチックのバイオマス化を実現する製品の市場展開に向けた取り組みを開始する。
台湾三井化学は、2024年8月にISCC PLUS認証(国際持続可能性カーボン認証)を取得し、同認証に基づいたマスバランス方式(*)を用いて、台湾市場への原材料供給を2025年1月より開始した。
台湾を代表する材料メーカーである南亞塑膠工業も、2024年9月にISCC PLUS認証を取得しており、台湾三井化学からバイオマス原料を調達のうえ、同認証に基づいたマスバランス方式を用いてバイオマスBPAを製造し、それを用いたバイオマス樹脂(エポキシやポリカーボネート)の開発を開始する。
バイオマスアセトン、バイオマスBPAとバイオマス樹脂は、従来の石油由来の化学品・樹脂と比べていずれも物性が同等であり、従来品から容易に切り替えることができるため、製品ライフサイクル全体におけるGHG排出量の削減に寄与し、カーボンニュートラルの実現に貢献する。
今後、台湾三井化学は、2025年1月よりマスバランス方式を用いたバイオマスアセトンの提供を開始しており、これを皮切りに両社で取り組みを通して、プラスチックのバイオマス化に資する製品の拡販を目指し、サプライチェーン全体における環境に配慮した製品の開発・生産を進める。
* マスバランス方式
持続可能性原料とそれ以外の原料を混合して製造した製品に、投入した持続可能性原料の割合に応じた成分を製品に割り当てるもので、ISCC PLUSシステムで認められた管理手法
・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です
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