【流 通】米国ヤマト運輸 米墨間の「空港間保税転送」を活用した越境トラック輸送開始
ヤマトホールディングス傘下の米国ヤマト運輸は、米国とメキシコとの国境における通関手続きを必要としない「空港間保税転送」を活用した越境トラック輸送サービスの提供を開始した。通関手続きのリードタイムが短縮することにより、迅速で定時性の高い越境輸送を実現し、多様なニーズに応じた最適なサプライチェーン構築を支援する。
メキシコは米国と中国の貿易摩擦や米国における物価や人件費の高騰などの影響により、米国市場のニアショアリング(※1)先として、日系企業をはじめ世界各国の自動車関連企業の進出が進んでいる。
2023年の米国―メキシコ間の貿易総額は約8,000億ドル(※2)にのぼり、米国の国別輸入額はメキシコが首位となっている。一方で、複雑な国境通関手続きに加え、貿易量増加に伴う通関手続きの混雑による輸送の遅れなどが課題となっている。
米国ヤマト運輸は、これまで米国―メキシコ間における越境トラック輸送サービスを提供してきたが、より迅速で定時性の高いサプライチェーンを構築するため、米国とメキシコの主要空港間の保税転送を活用した越境トラック輸送サービスを開始した。通関手続きは到着地の空港で行うため、国境での通関対応が不要になり、より短いリードタイムと定時性の高い輸送を実現する。 今後もニーズに合わせたソリューションを提案し、総ロジスティクスコストの削減、生産効率の向上など、お客さまのグローバルサプライチェーンの最適化を支援する。
※1 ニアショアリング
企業が本拠地や最終消費地から地理的に近い国や地域に事業を移転したり、アウトソーシングしたりすること
※2 JETRO:2023年米国の貿易赤字は7,798億ドル、2009年に次ぐ縮小幅(2024年4月26日)
・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です
0コメント