【流 通】出光興産 空港滑走路向け高耐水性アスファルトを発売
出光興産は、高耐水性アスファルト「ミナフォルティスCX(シーエックス)」を、国内各空港の滑走路や誘導路向け製品として2025年1月1日に発売した。新技術を用いて水の浸透による舗装内部の損傷を抑制することで耐久性を高め、滑走路等の安全性向上や長寿命化による補修工事の回数削減に貢献する。
空港の安全で円滑な運営に、滑走路や誘導路の耐久性向上は欠くことができない。「ミナフォルティスCX」は、従来の技術では十分に対処できなかった水の浸透による舗装の損傷軽減をコンセプトに開発した。通常舗装には、骨材(砕石)、フィラー(石粉)、そしてこれらをつなぐアスファルトを所定の割合で混合した合材を用いるが、水の内部浸透によりアスファルトと骨材が剥離することで、舗装が損傷する場合がある。骨材は、二酸化ケイ素や金属酸化物などの無機物によって構成されている。これらの無機物は、有機物(炭化水素)を主成分とするアスファルトとは化学的な相互作用が乏しく、水の浸透により容易に剥離し、舗装の強度が低下する。
今回、出光興産はアスファルトに骨材の表面と化学的に強固な共有結合を形成する性質を付与する独自の新技術を開発した。この技術により耐水性が向上し、舗装の強度が上がることで損傷を防ぐ。
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