【流 通】島村楽器 ギター試奏のハードルを下げるロボット『マティモ』を開発
島村楽器はペノテアスタジオと共同で、ギター試奏のハードルを下げるロボット『マティモ』を開発した。
楽器店でギターを試奏する際、「初心者の自分が弾いても大丈夫なのか?」「緊張する」「堂々と弾けない」といった不安を感じるお客様が少なからずいることが、島村楽器で働く従業員へのヒアリングで明らかになった。そこで試奏をサポートしてくれるロボットがいれば、ギター試奏に対する不安やハードルを下げられるのではないかと考え、マティモの開発に至った。
マティモは、音、道具、風景のための発明とデザインを行うクリエイティブスタジオ『ペノテアスタジオ』の代表・中村優生氏と共同開発した。デザインやシステムの細部に至るまで、こだわり抜いて製作されている。
マティモはギターの音を入力し解析するプログラム、表情のプログラム、ストーリーを推移するためのプログラムなど、複数のソフトウェアが搭載されている。またハードウェアにおいては、音に大きな特徴があり、一般的なスピーカーによる音声出力ではなく、ペノテアスタジオで独自に研究している『マテリアルハーモニクス』という技術を採用した。スピーカーによる音の"再生"ではなく、人間や動物のような存在感のある物質的な音を奏でることが可能となり、誰かとセッションしたときのような温もりを感じられる。
実際の演奏体験は、表情パネル(液晶パネル)下部のジャックにギター(ギターシールド)を接続するとスタートする。いくつかのコードを表情パネルに表示するほか、弾けているかどうかを感知する機能も備えている。最後はマティモが奏でるリズムに合わせて、一緒に演奏することができ、ギター試奏にハードルを感じていても楽しい試奏体験ができる。
現在のところは簡易的な試奏サポート機能のみの搭載だが、今後はセッション機能などを追加し、中上級者も楽しめるように発展させていく予定にしている。
・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です
0コメント