【流 通】KPMGジャパン 生成AIを活用した会計上の論点抽出サービスの提供開始

KPMGジャパンは、企業が会計専門家に相談すべき論点を生成AIが自動検出し、その論点に対して会計専門家が助言を提供するサービスと、論点を自動検出する仕組みを社内に構築するサービスの提供を開始した。これらのサービスは、あずさ監査法人が会計監査の高度化・効率化の目的で開発・取得した生成AIに関する特許技術を応用した。

近年、ビジネスの複雑化に伴い、会計方針の選択や会計処理の判断の難易度が高くなっている。M&A、ジョイントベンチャー設立や業務提携、新規事業の開始、その他複雑なスキームによる取引等において、会計専門家による事前検討が不十分であった結果、予期せぬ会計処理が適用されるケースが生じている。そのため、このような取引・事象が多い企業においては、事業部門における新規事業等のスキームや契約内容の検討段階で、会計上の論点を洗い出し、適時に会計専門家や監査人に相談するプロセスを確立することが重要とされる。

一方、会計上の論点の洗い出しには、一定の専門性や経験を有した人材が必要であり、こうした人材を確保し適切に配置することは、人材リソースの不足に直面する多くの企業にとっては容易ではない。

今回、あずさ監査法人がクライアント企業の新規事業や取引に関する契約書ドラフト、社決裁文書等を「論点自動検出ツール」を利用して分析し、会計上の論点となりうる事項を検出して報告するとともに、関連する会計基準、社内規程やルールも踏まえて、論点の全容や対応すべき事項に関する助言を提供する。またクライアント企業の環境に「論点自動検出ツール」を導入するアドバイザリーサービスを提供する。


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