【物 流】不二家 富士裾野工場に天然水ボトリング工場新設 災害発生時支援にも対応

不二家は富士裾野工場(静岡県裾野市)敷地内に天然水ボトリング工場を新設する。同社はロングセラー飲料「ネクター」を1964年(昭和39年)に発売するなど、60年を超える長きに渡り飲料事業に携わっている。また富士裾野工場では2016年(平成28年)より菓子「ホームパイ」の仕込み水として、工場地下より汲み上げた天然水を使用している。この天然水を活用し、飲料市場に参入することで、飲料事業のさらなる拡大を図るとともに、今後想定される大規模災害発生時に飲料水を供給する事を目指す。

国内では2024年1月に発生した能登半島地震をはじめ、台風、大雨等各地で発生し甚大化する自然災害を契機に防災の意識はさらに高まっている。天然水ボトリング工場を新設することで、災害支援に協力する体制を整備する。

現在、裾野工場は「ホームパイ」を中心とした主力商品で、工場地下およそ250mから汲み上げた富士山の天然水(ナチュラルミネラルウォーター原水)を使用している。この天然水を飲料水として供給する為、ペットボトルの成型からボトリング、包装まで一貫で行うことの出来る生産ラインと、保管から出庫までを自動で行うことのできる自動倉庫を備えた天然水専用工場を建設する。

また天然水ボトリング工場の新設に伴い、工場所在地である静岡県裾野市と「災害時における物資供給に関する協定書」を2024年11月18日に締結した。この協定は、災害時に不二家と裾野市が相互協力し、菓子類や飲料水などの支援物資を被災地へ迅速に供給することを目的としている。


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