【流 通】東京大学 輸送ネットワークの統合による相乗効果メカニズムの解明
東京大学の研究グループ(※1)は、物流などの輸配送ネットワークが複数組み合わされた時の相乗効果が生じる条件について分析した。
一つのネットワークから相違度の異なる二つのネットワークを作成し、それらを重ねることでネットワークごとの潜在的な相乗効果の生まれやすさを定量化する手法を開発し、それにより特に「コア・周辺構造(※2)」を有するネットワークでは相乗効果が生まれにくいことを明らかにした。また、そのようなネットワークでも異なるコア構造をもつネットワーク同士で統合を行うと一定の相乗効果が見込めることもわかった。研究成果は、今後物流ネットワークに限らずさまざまな輸送ネットワーク同士の連携を考える際の基準として役立つことが期待される。
※1 東京大学先端科学技術研究センター寄付研究部門先端物流科学の江崎貴裕特任講師、井村直人特任研究員、西成活裕教授らによる研究グループ
※2 コア・周辺構造
社会ネットワークや交通ネットワークなどにおいて頻繁に観察される概念で、ネットワークの
ノードが、他の要素たちと強く結びついている「コア」となる集団と、コアと少数の接点を持
つが互いの結びつきが弱い「周辺」の集団に分かれている性質を指す
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