【流 通】東急建設 CO2建材検索システムを一般無料公開

東急建設は、今までユーザーを限定して公開していたCO2建材検索システム『CMCOS(コムコス)』を、一般ユーザーに向けて無料公開する。これまで公開範囲を限定していた低炭素建材データベースを、広く一般に活用できるようにすることで、低炭素建材の普及や新規建材の開発を促進する。

近年、気候変動に関する関心の高まりから、建物の設計・建設時にCO2排出量の削減が求められている。建物におけるCO2排出量は建材の製造から調達に係わるCO2排出量が多くの割合を占めており、このCO2排出量を低減するには、よりCO2排出量の低い建材を採用できるかが重要とされている。

東急建設はこれを実現するために、これまで建材メーカーにヒアリングを行い、CO2排出量の低い建材について独自の低炭素建材データベースを社内で構築していたが、より幅広い建材情報の収集と更新性を向上させるために、この低炭素建材データベースを2024年5月にCO2建材検索システム『CMCOS(コムコス)』として建材メーカーを中心に限定公開した。

公開以降、CMCOSは建材情報やシステム機能をさらに充実させているが、より一層の情報収集とデータの有効活用を図るため、このたび全ての一般ユーザーに向けて公開することにした。CMCOS構築は社内ベンチャー制度を活用しているため、事業化を見据えているが、現段階では試験公開を兼ねているため、全て無料で利用できるようにする。


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