【物 流】JR貨物 2024年度上半期輸送動向

JR貨物は、2024年度上半期輸送動向を発表した。

発表によると、円安等による物価上昇の影響により個人消費が低迷したこともあって、全般的な荷動きは鈍く、輸送量は伸び悩んだ。さらに8月の台風10号接近・上陸、新潟・秋田地区大雨等の影響、そして同社の輪軸組立作業における不正行為などさまざまなマイナス要因が重なったが、最終的にほぼ前年並みの実績となった。

コンテナは、猛暑の影響もあり飲料水を中心に出荷が旺盛に推移したことや、2024年問題による一部顧客における鉄道シフトの取組みが続いたこと等により、荷動きが好調で前年を上回った。紙・パルプはペーパーレス化の進展に伴う紙の需要減が続く中、一部顧客における鉄道シフト等により堅調に推移したほか、家電・情報機器では家電需要が堅調で、鉄道へのシフトもあり増送となった。コンテナ全体では前年比100.6%となった。

車扱は、石油が長期連休等における帰省・レジャー需要増加により、ガソリン及び軽油が前年を上回った。その一方でセメント及び石灰石は、顧客における定期修繕計画の変更や設備改修に伴う影響により、前年実績を下回った。車扱全体では前年比 97.3%となった。

コンテナ・車扱の合計では、前年比 99.6%となった。


・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です