【物 流】アイリスオーヤマ 食品生産拠点として京都府舞鶴市に工場新設

アイリスオーヤマは京都府舞鶴市の高野由里工場用地の土地を取得し、関西地域初となる飲料水の生産・物流拠点アイリスオーヤマ舞鶴工場(以下 舞鶴工場)を新設するため、舞鶴市と進出協定を締結した。あわせて全国各地で災害が発生した際の支援体制を強化するため、第八管区海上保安本部、海上自衛隊舞鶴地方隊、京都府と舞鶴市の各者と防災協定を締結した。工場竣工は2026年半ばを予定している。

近年、各地で発生する地震や風水害などの自然災害により住民の防災意識は高まっている。2024年8月の南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表を契機に、政府は改めて企業や地域住民に対し巨大地震に対する日頃からの備えの必要性を喚起した。アイリスオオヤマは大規模災害発生の際に、被災各地に生命と衛生環境の維持に必要不可欠な飲料水を供給する体制を全国規模で構築できるよう、2021年の富士小山工場を皮切りに富士裾野工場、鳥栖工場で飲料水の本格生産を開始しており、生産・供給体制を強化している。

今回新設する舞鶴工場は、関西圏初の飲料水の製造物流拠点として天然水の生産設備を導入することで、災害発生時でも、関西圏を中心とした西日本の各地に飲料水などの物資を迅速かつ円滑に提供できる体制を構築できる。また同工場が稼働することで、京都府内を中心に約80名の雇用を創出する。第八管区海上保安本部、海上自衛隊舞鶴地方隊、京都府と舞鶴市の各者と防災協定を締結することで、災害発生時の物資供給等の支援体制強化を図る。アイリスオオヤマは2030年までに食品事業の売上高1,000億円を目標に、今後も食品工場の生産設備増設を計画しており、生活必需品の安定的な供給体制を構築することで、経済活性のみならず雇用の創出による地域社会へ貢献していく。


・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です