【環 境】コニカミノルタの再生プラスチックがサトーのラベルプリンターに採用

コニカミノルタは、循環型社会に貢献する再生プラスチックの活用に積極的に取り組んでいる。今回、同社が複合機用に開発した再生プラスチックが、サトーの主力ラベルプリンターであるスキャントロニクス「CL4NX Plus」「CL6NX Plus」に採用され、サトーより販売された。

コニカミノルタは、事業を通じて「有限な資源の有効利用」などの5つの重要課題に取り組む中、製品に投入する資源の量を削減するだけでなく、使用する資源を再生材料などの循環資源に積極的に切り替えていくことで、地球資源使用量を2050年までに2019年比で90%以上削減を目指している。同時に、ノウハウや技術を社外へ展開して循環資源活用を促進することで、地球資源削減への貢献量を最大化する取り組みを進めている。

そのための一環として、一般消費市場で使用済みとなったプラスチック材料を、より高い機能が要求される複合機の部品に使用するため、アップグレードリサイクルの技術開発を積極的に進め、多くのコニカミノルタ製品に活用を広げている。さらに、より多くの企業との連携を加速して環境負荷低減を拡大するべく、同社が運営する「環境デジタルプラットフォーム」でもこの再生プラスチックの利用を呼び掛けている。今回、サトーがこの呼びかけに応え、製品にコニカミノルタの技術活用が決定した。

コニカミノルタは、使用済みペットボトルおよびポリカーボネート製ガロンボトルを複合機の外装材に、また、使用済みエンターテインメント機から回収したABS樹脂を内装材にリサイクルするために、強度や難燃性、成形容易性を向上させる技術開発に取り組んできた。2019年度に発売した製品では、再生プラスチックの使用は本体総樹脂量の重量比で約35%まで高めた。

サトーのラベルプリンターの主力商品、スキャントロニクス「CL4NX Plus」および「CL6NX Plus」では、筐体部品の約40%に、コニカミノルタが開発した使用済みエンターテインメント機由来の再生ABSが使用されている。ラベルプリンターの部品には難燃性と強度が必要であるため、コニカミノルタの複合機に導入されている、これらの機能に優れたリサイクル材が採用された。


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