【環 境】鹿島など 使用済みプラスチック梱包材を土のう袋の材料に再生利用
鹿島は、萩原工業、J&T環境、JFEエンジニアリングと共同で、建設現場で廃棄される使用済みのプラスチック梱包材を、土のう袋の材料として再生利用できることを実証した。
土のう袋のようなフラットヤーン製品(合成樹脂繊維製品)は、一度使用して回収した材料(ポストコンシューマ材料)を用いて再生することが技術的に困難だったが、実証では、鹿島の建設現場で分別・回収した使用済みプラスチック梱包を用いて5万枚の土のう袋を連続的に製造できることを確認した。
資源環境の観点から、建設現場における使用済みプラスチックの効果的・効率的なリサイクルシステムが求められる。建設現場では、梱包材など日々様々な使用済みプラスチックが発生する。それらの一部は再生原料化(マテリアルリサイクル)されるが、その場合、汚れの付着が原因で原料としての品質が悪くなることが多く、その用途は限定的。資材を保護するプラスチック梱包材は、開梱後の比較的きれいな状態であっても、他の使用済みプラスチック類と一緒に回収され、ほとんどが焼却処理されている。このため、建設分野における使用済みプラスチックのマテリアルリサイクルは進んでいなかった。
これを受け、環境問題への取組みに積極的な3社が連携して、使用済みプラスチック梱包材から、建設現場で用いられる土のう袋へと再生するリサイクルシステムの構築を目指し、共同実証を行った。
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