【環 境】東洋製罐 世界最軽量のアルミ缶量産開始 1缶8%のGHG排出量削減効果

東洋製罐は、190mlの202径ステイオンタブ缶において、1缶当たりのアルミ重量が6.1gの世界最軽量となるアルミ飲料缶(以下 世界最軽量アルミ缶)の開発を実現した。世界最軽量アルミ缶は、コカ・コーラ社のコーヒーブランド「ジョージア」185g缶製品に採用され、関東エリア限定で量産を開始している。

世界最軽量アルミ缶は、飲料缶の底部をリフォームして強化し、軽量化を可能とする缶底耐圧強度向上技術(以下 CBR(Compression Bottom Reform))を使用している。主に缶コーヒーなどに多く使用されている190ml の202径ステイオンタブ缶において、今回、CBRを使用したことで、0.9gの軽量化が実現された。

これにより1缶当たりの温室効果ガス排出量は、現行缶より約8%削減することができる。また、CBRが適用可能とされるアルミ飲料缶の製品群すべてにCBRを採用した場合、温室効果ガス排出量は年間約40千t削減される見込みである。

CBRは従来の製缶技術と比べ、高い缶底耐圧強度を提供することができるなど、品質と軽量化が両立できる革新的技術であり、アルミ材料の使用量削減にともなう温室効果ガス排出量減少にも繋がる。現在、東洋製罐は全国の製造拠点への展開を進めており、今回の190mlのほか、350ml・500mlの製品においてもCBRを使用したアルミ缶の製造を行っている。同社は今後も、最軽量アルミ缶の普及と、それに伴う温室効果ガス排出量のさらなる削減を進めていく。


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