【流 通】島根ナカバヤシ 島根県松江工場内でスギの苗木育成を開始
ナカバヤシグループの島根ナカバヤシは、松江工場の敷地内でスギの苗木育成を始め、初年度となる2024年度は5000ポッドを定植した。
同社は1971年出雲市佐田町に進出して以来、現在島根県下で5工場が稼働している。また2013年に松江バイオマス発電設立し、木質バイオマス発電事業に取り組んでいる。
島根県の森林面積は52万haで総面積の78%を占めており、森林率は全国の都道府県の中で第4位となっている。今後は原木生産量を2018年62.8万m3から2030年80万m3にするという目標が設定されている。一方、ナカバヤシグループは、生命と社会課題の解決をフォーカスした【生命関連産業】のリーディングカンパニーを目指している。
今回の取り組みは、島根県が原木生産量の増産を図る中で、苗木生産者不足の解消と将来的に70歳定年制を見据えた雇用の創出に加え、持続可能な林業の実現に向けたサポートをすることで、島根県産の木質チップを約90%利用している木質バイオマス発電の安定的な材料の確保へ繋がると、島根ナカバヤシは考えている。
また大規模木質バイオマス発電を抱える企業集団が苗木育成に取り組む全国で初めての事例であり、ナカバヤシが目指すサーキュラーエコノミーの推進にも合致していることから取り組みの実施に至った。
今後は水分量や温度・湿度・風力を分析し改善に努め、工業製品の製造で培った生産管理のノウハウを苗木育成に展開することで得苗率の向上とコスト削減、島根県と連携して島根の気候に合ったエリートツリーの生産に取り組んでいく。
・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です
0コメント