【環 境】三菱総合研究所 再生プラスチックのマッチングアプリ本格実証を開始

三菱総合研究所は、再生プラスチックのマッチングアプリを使用し、再生プラスチックの供給事業者と利用事業者間のさらなるマッチング拡大を目的として、事業者数を拡大した実証事業を実施し、同アプリを試験利用する事業者を募集する。

同アプリは、供給事業者から提供された再生プラスチックに関する情報を登録し、利用事業者が希望条件を入力することで、需要と供給が一致した再生プラスチックを探すことができる。

現在、気候変動対応や循環経済の実現には、プラスチックの資源循環の確立が不可欠だが、日本の再生プラスチック市場は未成熟な現状がある。三菱総合研究所は、再生プラスチックの供給事業者であるリサイクル事業者等と利用事業者である製品メーカー等の情報共有の円滑化による市場創出を目指し、2021年度から再生プラスチックの需要と供給のマッチングを促すツールを検討し、簡易実証を実施してきた。

2023年度からは、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期課題「サーキュラーエコノミーシステムの構築」の研究機関の一つに採択され、本格的な実証事業を遂行しており、今年度はさらなるマッチング拡大を目的に、事業者数を拡大した実証事業を実施する。

三菱総合研究所は同アプリの研究開発を核として、再生プラスチック市場を拡大するトレーサビリティや環境価値の見える化等を備えたプラスチック資源循環プラットフォームを創出する。また、プラスチック資源循環利用量の拡大を図り、プラスチック循環経済の早期実現を目指していく。


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