【物 流】東電PGと中部電力PG 柱上変圧器の共同輸送に関する実証実験の開始

東京電力パワーグリッド(東電PG)と中部電力パワーグリッド(中部電力PG)は、2024年7月23日より「柱上変圧器の共同輸送に関する実証実験」を実施した。

従来、東日本の柱上変圧器メーカーから、両社の各納入場所へ柱上変圧器を輸送する場合には、それぞれのメーカーがチャーター便を手配し、東京電力パワーグリッド資材センター7 箇所(各資材センターから工事会社等へ輸送)、中部電力パワーグリッド工事会社等へ約120箇所に輸送していた。

両社は同一のメーカーから柱上変圧器を調達しており、東日本のメーカーは東京電力パワーグリッドエリアを通過して、中部電力パワーグリッドエリアの各納入場所に数台ずつの小口輸送を行っていることに着目し、発注日や納入日を同期させ、東京電力パワーグリッド沼津資材センターを中継拠点とした複数メーカーの柱上変圧器を共同で輸送を行う実証実験の開始するに至った。実証では環境負荷の軽減、安全性の向上など、実運用に向けた課題の抽出を行う。

両社は今回の実証実験を通じて、ドライバー不足やその労働負荷が問題視されている「物流 2024年問題」および気候変動問題の解決に向けた取り組みを進め、サステナブルな資機材調達を実施していくことで、電力の安定供給に努める。


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