【流 通】古野電気 複数船舶の航行を支援する「陸上支援センター」が完成
古野電気が開発を進めてきた陸上から複数船舶を遠隔で航行支援する「陸上支援センター」が、同社社屋内に完成した。同社は日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」に参画しており、2025年7月から順次実施する実証実験では、「陸上支援センター」が4隻同時に無人運航船の遠隔航行支援を行う予定になっている。
「MEGURI2040」は第1ステージにおいて、2022年1月から3月にかけて、6隻の船舶の無人運航実証を成功させている。現在進行中の第2ステージでは、実証実験のみならず社会実装への対応を目指しており、2040年に国内を走る船舶の50%を無人運航化する目標の達成に向けて、事業を加速していく。
船舶の事故の減少、海運の人手不足の解消など、様々な課題の解決につながるものとして期待されている無人運航船は、ICTやAI、画像解析技術をはじめ、日本が世界に対して高い技術を生かすことができる「未来の産業」として、研究・開発が進められている。特に昨今の「物流2024年問題」への対応策として、船舶輸送に対する期待が高まっている中、サプライチェーンにおける人材不足(船員不足)の解消に資する技術としても注目が集まっている。
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