【環 境】アサヒ飲料 伊良部島環境協会とサンゴ移植の実証開始 CO2吸収材を活用

アサヒ飲料は伊良部島環境協会と協業し、「CO2を食べる自販機」で回収したCO2吸収材を活用したサンゴ移植の実証実験を2024年7月上旬から沖縄県の伊良部島で開始した。CO2吸収材をサンゴ移植に活用する国内初の取り組みで、サンゴ礁保全活動とCO2資源循環を推進する。

サンゴ移植の基盤には、原料の一部にCO2吸収材を配合することで、製造する段階で排出されるCO2を実質ゼロ以下に引き下げたカーボンネガティブコンクリート製の基盤を使用する。

基盤1Lあたり約400gのCO2吸収材を配合し、30個の基盤を製作した。基盤の適用性を事前に検証し、サンゴに悪影響を与えないことを確認したため、本格適用に向け海洋中のサンゴの育成について1年以上の長期で評価する。サンゴの骨格形成には、炭酸カルシウムなどの成分が有効と考えられている。炭酸カルシウムを含むCO2吸収材をサンゴ移植の基盤に配合することで、通常の基盤と比較し、発育が促進される事を期待している。今後は沖縄県内の「CO2を食べる自販機」から回収したCO2吸収材を活用することで、地域の活性化や輸送距離の短縮にもつながる “エリア内でのCO2資源循環”のモデルとなることを目指す。


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