【流 通】川崎重工業 災害・防衛等を想定した地下シェルター用換気装置の実証開始

川崎重工業は国内で初めて、民間防衛用地下シェルター内の空気環境を維持する換気装置の開発を進めている。2026年の市場投入を目標に既に初期プロトタイプ機を完成させ、2024年5月より開始した実証試験では、このプロトタイプ機を用いて基本機能を検証し、さらなる改良と必要な性能確認を行っている。

地下シェルター用換気装置は、災害・防衛等による様々な衝撃荷重・汚染空気からシェルター内を防護・遮断することが求められるが、外気中のエアロゾル遮断には川崎重工業が開発した、ガス透過膜を用いた新しい換気システム「SEPERNA(R)」(※1)を、有毒ガス除去には特殊な化学フィルタを適用することで、それぞれの課題を解決する。

川崎重工業は、これまで潜水艦の建造において長年培ってきた閉鎖空間内の環境制御技術に関する知見を活用して、地下シェルター用換気装置の開発を進める。

※  SEPERNA

SEparation(分離)、PERmeation(透過)、NAtural(自然)の頭文字


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