【知 識】麻生とNEC「病院経営マネジメントサービス」の実証実験を開始

麻生グループの麻生 飯塚病院(以下 飯塚病院)、麻生情報システムとNECは、飯塚病院の経営データをAIで分析し、その結果をもとに生成AIを活用して経営判断を示唆する「病院経営マネジメントサービス」の実証を2024年4月に開始した。

これは麻生とNECの、地域医療を支え持続可能な病院経営目指す「ホスピタルマネジメント構想」実現に向けた共創活動の一環として実施されている。

近年、少子高齢化が進行しており、医療需要は拡大している。一方で、感染症への対応、物価・人件費の高騰等の影響で、地域医療を支える病院の経営環境はますます厳しくなっており(※)、病院の再編や統廃合が進んでいる。更に、医師の働き方改革や2024年6月に施行となる令和6年度診療報酬改定など、取り巻く環境の激しい変化に対応しつつ、持続可能な病院経営を実現するため、病院は効率的かつ効果的な医療提供体制の構築と経営効率の改善が求められている。

そこで2社は、地域医療を支え、持続可能な病院経営目指す「ホスピタルマネジメント構想」の実現に向けて共創を開始した。

今回の実証では、飯塚病院の様々な経営データを収集し、麻生の経営コンサルティング力に、NECが医療現場への適用を進めてきた生成AIなどの新たなテクノロジーを組み合わせたサービスについて、病院における業務効率化と経営改善の有効性を検証する。それにより、病院が十分かつ迅速に活用出来ていない経営データを収集し、AIを用いてリアルタイムに経営判断し課題解決するサービスの社会実装、そして日本の医療DX推進への寄与を目指す。

※ 厚⽣労働省 「第24回医療経済実態調査(医療機関等調査)」


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