【物 流】全ト協 2024年1月~3月期 トラック運送業界の景況感(速報)
全日本トラック協会は、2024年1月~3月期のトラック運送業界の景況感(速報)を発表した。
日銀短観では、製造業で前回調査から2ポイント悪化の11となったが、非製造業では前回調査から2ポイント改善の34となり、コロナ禍明け後の需要回復を背景に改善が続いた。トラック運送業においては、燃料コスト高、物価高等の原価上昇、人材確保が困難等、厳しい経営にあるなか、運賃・料金の水準は改善基調を維持したものの、輸送数量の悪化等により、業界の景況感は▲26.0と前回より8.3ポイント悪化した。来期見通しは、輸送数量減少等の見込みを反映して、▲30.2と今回より4.3ポイント悪化する見込み。
主な各項目別の景状況として、実働率は▲11.9と前回より8.8ポイント悪化、実車率は▲14.9と前回より11.8ポイント悪化し、輸送効率は悪化傾向。運転者の採用動向は▲19.1と前回より4.9ポイント低下、運転者の雇用動向は、82.6と前回よりと7.2ポイント低下、運転者労働力の不足感は緩和した。
一般貨物では、運賃・料金の水準は40.3と前回より12.5ポイント改善したものの、輸送数量は▲17.2と前回よりと15.3ポイント悪化したことから、営業収入は▲5.0と前回より14.3ポイント悪化した。営業利益は▲20.8と前回より13.4ポイント悪化した。
特積貨物では、輸送数量は▲52.2と前回より44.5ポイント悪化、運賃・料金の水準は0.0と前回より11.0ポイント悪化したことから、営業収入は▲52.2と前回より54.3ポイント悪化した。営業利益は▲60.9と前回より48.7ポイント悪化した。
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