【流 通】東京海上日動 緊急時に代行輸送手配サービスを提供する運送保険を提供
東京海上日動火災保険(以下 東京海上日動)は2024年5月より、トラック運送事業者向けに国内で初めて「緊急時に代行輸送手配サービスを提供する運送保険」の販売を開始する。
ドライバーの人員不足が深刻化する中、労働環境を改善するために、2024年4月から「働き方改革関連法」によりドライバーの労働時間に上限規制が適用されることになった。一方で労働時間短縮により輸送能力が低下し、国民生活や経済を支える社会インフラである物流の停滞が懸念される「物流2024年問題」に直面している。
このまま何も対策を講じられなければ2024年度には約14%、2030年度には約34%の輸送力不足に陥る可能性があると推計されている(※1)。このような環境下では、事故やトラックの故障等の不測の事態が発生した際に、運送事業者が緊急対応として代替輸送の要員を手配することも困難となり、荷主や消費者にも大きな影響を与える可能性がある。
こうした社会課題の解決に資するべく、東京海上日動 は事故発生時やトラックの故障時においても安定的・継続的に物を運べるよう、トラック運送事業者向けに「緊急時に代行輸送手配サービスを提供する運送保険」を開発した。
従来、緊急時の貨物の継搬・急送に要した費用を保険金として支払うことができる「継搬費用・急送費用・誤配送にかかわる費用担保特別約款」を提供してきたが、今回新たに保険金の支払いに代えて継搬・急送に要するトラックおよびドライバーを手配するサービスを提供する商品を開発した(原則、サービス利用料は 東京海上日動 からサービス提供事業者(※2)に直接支払いするため、契約者自身のその場での利用料負担は発生しない)。
「緊急時に代行輸送手配サービスを提供する運送保険」は東京海上日動の運送保険(運賠ナビゲーター)の特約として、新たに緊急時の「代行輸送手配サービス(※3)」を提供する。契約者は事故発生後、専用のコールセンターに電話することで、24時間365日、全国(沖縄、離島を除く)、
大型車、冷蔵車、冷凍車等ニーズにあわせて車両の手配に加えて、積み替えのためのフォークリフト貸出、補助人員の手配を、依頼から現場到着まで最短1時間程度で対応(※3)するサービスを受けることができる。
※1 経済産業省 持続可能な物流の実現に向けた検討会
※2 JHRネットワークサービスのトラック代車手配サービス「イザトラ」と提携し提供する
※3 希望の納品時間、積替場所、車種等によってはサービスを提供できない場合がある
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