【環 境】東急電鉄 田園都市線市が尾変電所に大規模蓄電池を設置

東急電鉄は、東急、東急パワーサプライと連携し、大規模災害時のBCP強化、鉄道電力の効率的な活用、電力系統安定化への寄与を目的に、2025年度に田園都市線に電力を供給する市が尾変電所に大規模蓄電システムを設置する。

東急電鉄は、鉄軌道事業を通じて脱炭素・循環型社会の実現に向けた責務を果たすとともに、事業特性を活用した新たな価値創造などにより、環境・社会課題の解決を目指している。

東急電鉄は大規模災害による広域停電時に、駅間で列車が運行不能となり、乗客の閉じ込めが発生してしまうリスクなどがあったが、大規模蓄電システム導入により、駅間に停止した列車に電力を供給し最寄り駅まで移動させることが可能になり、乗客の避難方法の拡充が期待される。(※)また、駅構内のエレベーターや照明などへの電力供給も可能となるため、災害などの際に一時待機場所として、駅がより安心して利用できるようになることを目指す。

平常時は鉄道の電力需要が高い朝・夕ラッシュ時間帯に蓄電池から放電し、時間帯によって増減する電力消費量の平準化、電力コストの低減を図る。また、一般的に太陽光や風力などの変動再エネは天候に応じて供給量が需要量を上回り余剰電力が発生すると、電力系統の安定化のため出力抑制が必要になるが、大規模蓄電システムの今後のさらなる活用方法として、太陽光や風力の発電量が増える時間帯に余剰電力を貯めることで、国が掲げる再エネの主力電源化と電力系統の安定化への貢献を目指す。

※ 災害時電源供給区間:田園都市線たまプラーザ駅〜長津田駅、最大電源供給時間:4時間


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