【流 通】パナソニック 光害対策・防眩仕様のグラウンド向けLED投光器を発売

パナソニック エレクトリックワークス社は、光害(ひかりがい)対策・防眩仕様のグラウンド向けLED投光器「アウルビームER」を発売した。

照明の過度な明るさや不必要な方向への光の漏れなどにより、様々な弊害が起こる光害に関心が高まっている。光害は夜空が明るくなり星が見えにくくなることや、周辺の植物への悪影響など多岐にわたる。同社が実施したアンケート(※1)では、グラウンド周辺の住民からは車や自転車の走行中に視界が遮られることや睡眠の妨げになるといった課題、スポーツ施設利用者からは眩しさがプレーに影響するといった課題があげられている。

今回、光害対策仕様のLED投光器として2020年から展開してきた「アウルビーム」をリニューアルし、光漏れの抑制性能に加え、省エネ性能や導入のしやすさなどを向上した新製品「アウルビームER」を発売する。「アウルビームER」は同社独自のレンズ技術を用いることで、器具効率(※2)を従来品の1.5倍程度まで向上させながら、これまで以上に上方向に漏れる光を低減している。またレンズ制御によるきめ細やかな光学設計により、グラウンドから投光器を直視したときに眩しく感じるエリアをより縮小させる防眩仕様により、プレー環境の快適性向上にも貢献する。その他、全ての出力の製品で既設HID照明器具以下のサイズを達成しつつ、さらなる軽量化を実現した。各社のHIDランプの生産終了が進み、スポーツ施設のLED化が急がれる中、人手不足が課題となっている電気工事士の負担軽減にも配慮している。


※1 WEBアンケート調査 調査期間:2024年2月2日〜2月5日

ナイター照明のあるグラウンドの近くに住む方々へ向けたアンケートで、「あなたの家から見えるナイター照明施設のあるグラウンド(運動場、球場、球技場、競技場、テニスコートなど)について、夜間の「光漏れ」によるお困り事はありますか?」の質問に「ある」と答えた人103人への調査結果

「眩しくて車、自転車の運転がしにくく危険」が47%で最多。続いて「明るくて虫がよってくる」が40%、「眩しくて眠れない」が38%

スポーツプレイヤー(アマチュア)400人へ実施したアンケートでナイター照明施設のあるグラウンドで、照明の光の眩しさがプレーに影響したことが「頻繁にある」または「時々ある」と約4割の人が回答


※2 同じ光を出すために必要な消費電力。既存のアウルビーム(中角タイプ、100.6 lm/W)とアウルビームER(中角タイプ、146.1 lm/W)を比較した場合


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