【環 境】関西電力 CO2船舶輸送に関する技術開発および実証試験に参画

関西電力は、日本CCS調査(以下 JCCS)を代表とするコンソーシアムが取り組んでいる、CO2船舶輸送に関する技術開発および実証試験事業に参画する。

同事業は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から委託された事業で、舞鶴発電所で排出されるCO2を舞鶴基地で液化し、主に苫小牧基地(北海道)との間を船舶で輸送するものである。関西電力は同社舞鶴発電所構内における舞鶴基地の建設に協力してきた。関西電力グループはJCCSからの協力要請を受け、これまでの火力発電事業における経験・知見を実証に活かせると考え参画することとした。

関西電力は2024年4月8日から、舞鶴基地で実施する技術開発・実証試験において計画・実施・評価を担う人員を、JCCSへ派遣する。また、同社グループの関電パワーテックはJCCSと委託契約を締結し、同事業におけるJCCSの再委託先へ加わった。関電パワーテックは、火力発電所設備の運転で培ってきた技術力を活かし、実証試験設備の運転操作・監視や、計測技術に関する研究開発を行う。

CO2船舶輸送に関する技術開発および実証試験事業は、CCUSの普及に向け、世界に先駆けて、液化CO2の様々な条件下での輸送実証を行い、安全かつ低コストで大量に輸送する船舶輸送技術の確立に取り組むものである。舞鶴基地は2024年9月に完成を予定しており、同10月から主に苫小牧基地との間の本格的な輸送実証試験が開始される予定である。


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