【知 識】SCSKとトヨタコネクティッド 車両のコネクティッドサービス分野で協業

SCSKとトヨタコネクティッドは、安心・安全なモビリティ社会実現に向け、車両のコネクティッドサービス(*1)分野における「販売」「開発」「研究」「データ利活用」の4領域で協業を開始する。SCSKのモビリティサービスと、トヨタコネクティッドの後付けデバイスを活用したフリートマネジメントサービス(*2)を組み合わせ、東南アジア地域を皮切りにグローバルで安心・安全なモビリティ社会の実現を目指す。

企業経営においてサステナビリティへの取り組みが注目を集めるようになった昨今、「社会課題解決」は企業の価値創出や競争力強化につながる。車両や移動に関連するサービスを提供する両社にとって、社会インフラである交通の安心・安全を支えることは、社会性と経済性を両立した「Creating Shared Value(CSV)」の観点でも共通するテーマとなっている。交通に関する社会課題に目を向けると、世界的に自動車保有台数が増加するなか、車両の不正使用や盗難、利用者の管理に加え、交通事故やその原因にもなる飲酒運転の撲滅など、車両を取り巻く課題は多岐にわたる。交通事故を例にとると、自動車保有台数が2011年と2020年の比較で273%増となった東南アジア地域が世界的な増加を牽引する一方で、世界の交通事故死の28%を同地域が占めており(*3)、地域特性に応じた課題も浮き彫りになっている。そのような状況の中、グローバルに事業を展開する両社にとって、日本国内だけでなく世界中の各地域に目を向け、それぞれの地域特性や事情に応じた事業やサービスを提供することが責務であると考え協業に至った。


*1 コネクティッドサービス

コネクティッドカーから得たビッグデータを活用し、inCARのITサービスを企画・開発・提供

*2 フリートマネジメントサービス

法人車両管理者向けのMaaSソリューション。車両にGPSなどを取り付け、車両やその車両の運行を適切に管理するサービス

*3 出典:The WHO Global status report on road Safety 2023


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