【流 通】日本生命 職場環境分析サービスを開発・提供開始

日本生命は企業・団体向けのストレスチェック集団分析において、新たなアルゴリズムを活用したサービス「SAAGAS(サーガス)」を開発した。SAAGASは、ストレスチェック結果を基に、高度な分析で職場環境を評価し、課題から施策まで簡便かつ効率的に"さがす"ことのできる新たな集団分析サービスの名称(Service for Advanced Assessment with Group Analysis for Stress check)として名付けられた。

現代社会はコミュニケーションの希薄化等、労働生活環境をはじめとした様々な要因によりこころの健康問題が重層化しており、個々人のみならず、社会組織においてもメンタルヘルスが重要なテーマとなっている。とりわけ企業・団体等においては、健康経営や人的資本経営の観点からも、こころに関する早期相談や不調への対応に対する関心が高まっている。

一方、勤労者50名以上の事業者にはストレスチェックが義務とされているものの、仕事に関する不安や悩みを感じる人の割合が高止まりするなど、現行のストレスチェックの集団分析においてこころの健康状態が十分に可視化されていないといった課題が指摘されている。

こうした中、日本生命は勤労者や地域住民のこころの健康をデジタルツールで支える「デジタルメンタルヘルス」の技術開発を目的として、2022年6月より、ストレスチェック制度の設計に関わった川上憲人(のりと)特任教授(東京大学大学院医学系研究科)との共同研究を進めている。

この研究の一環として、ストレスチェックにおける16の調査尺度(※)のうち4つの尺度に基づく健康リスクの評価にとどまっている「ストレス判定図」に着目し、職場環境要因とアウトカム指標(ワークエンゲージメント、生産性等)の相関分析を可能とする新たなアルゴリズムの開発に至った。


※ ストレスチェックに用いる職業性ストレス簡易調査票の16尺度

ストレッサー:「仕事の量」「仕事の質」「仕事の適性」「コントロール」「身体的負担」「技能の活用」「対人関係」「働きがい」「職場環境」

修飾要因:「上司の支援」「同僚の支援」「家族の支援」

ストレス反応:「仕事の満足度」「生活の満足度」「心理的ストレス反応」「身体的ストレス反応」


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