【アジア】みずほ銀行 インドで循環型廃棄物処理事業を手がけるベンチャーに出資

みずほ銀行は、インドにおける統合的廃棄物管理(ISWM:Integrated Solid Waste Management)の領域における循環型の廃棄物処理事業を手がけるIdeation3X(以下 i3X)に出資した。

2017年に創業されたi3Xは、インドで社会課題となっているゴミ廃棄場の処理・再生および廃棄物焼却や放置によるCO2排出や環境汚染(メタンガス等の発生や土壌・水質汚染)の解決、ひいては廃棄物の再利用や、廃棄物から精製する代替燃料によるサーキュラーエコノミーの実現を目指している。インドではモディ政権が各都市の環境改善を目指す「クリーン・インディア・ミッション」を推進しており、2030年までにインド全域に3,000箇所あまり存在する廃棄場に高く積み上げられたごみの山をなくし、同時に、ごみを原材料等として再利用する循環型廃棄物処理事業モデルの確立を目指している。

i3Xは廃棄プラスチックから高品質の代替燃料を製造する技術をはじめ、ISWM実現に向けた独自のノウハウを有しており、既にインド最大の廃棄場(ニューデリー)を含む3つのインドの都市で廃棄物処理を進めており、シリーズBでの資金調達を通じて日本企業との連携を模索してきた。

i3Xは2023年1月に、各種プラントの生産設備の制御・運転監視等計測・制御・情報分野におけるリーディングカンパニーである横河電機と資本業務提携した。横河電機はインド市場に適した循環型のISWM事業の仕組みづくりに貢献し、横河電機が保有する計測と制御の技術力を十分に活用して、「クリーン・インディア・ミッション」の達成を支援している。みずほ銀行はインドの社会課題を解決するためのテクノロジーとソリューションを提供することを目指すi3Xと横河電機の協業を後押しするべく、価値共創の取り組みの一環として出資し、事業リスクを一部負担しながら金融・非金融の側面から両社と共にISWM実現とインドの社会における日本企業の更なるプレゼンス拡大に向けて挑戦する。


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