【物　流】ＡＮＡ　床下空きスペースを活用した航空コンテナ単位の輸送サービスを開始

ＡＮＡは国内の定期旅客便において昼間帯に限定した「コンテナバリュー運賃」を２０２４年４月１日から新設する。

この新しいサービスは、国内の旅客便が昼間に運航される時間帯に、床下貨物空きスペースを有効活用した航空コンテナ単位での輸送サービスで、２０２４年問題に対応するための選択肢の一つとして提供され、時間帯別での国内航空貨物運賃の設定は、本邦エアラインで初めてとなる。

航空貨物の多くは日中に発送手続きや集荷作業を行い、夜間や早朝の便で輸送されている。このため、昼間帯の国内旅客便の貨物室スペースの利用率は重量ベースで約２０％にとどまっており、この空きスペースを活用することで、年間約１００万トン分の貨物を追加で運ぶことが可能になる。コンテナ搭載が可能な中大型機が安定的に運航する羽田空港発着の新千歳、伊丹、福岡空港を結ぶ昼間帯に一般貨物運賃を利用する企業や個人が対象で、定額料金がコンテナ１台当たりになるため、コンテナの積載率を高めることでトラック１台に満たない荷量でも無駄なく輸送でき、コストダウンを実現する。対象コンテナは、物流業界で広く普及している「標準パレット」がそのまま一つ納まるＬＤ３コンテナで、パレットそのままの搭載を可能にすることでシームレスな輸送を構築する。

まず、羽田空港発着の新千歳、伊丹、福岡空港を結ぶ６路線からスタートし、今後、対象の拡大を目指していく。

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