【アジア】韓国RAPAとアンリツ B5G/6Gの技術検証で協力

韓国電波振興協会(以下 RAPA ※1)とアンリツは、次世代通信規格Beyond 5G(B5G)および第6世代移動通信システム(6G)分野での相互協力に関する基本合意書(MoU)を締結した。

RAPAとアンリツは、B5G/6Gでの活用が議論されているFR3(7GHz-24GHz)やサブテラヘルツ帯(100GHz以上)の検証が可能な試験環境の構築およびPoC(※2)段階からの技術協業を含む、さまざまな分野で協力する。

RAPAは韓国仁川市にある松島(ソンド)IoT技術支援センターに、2024年に「Anritsu B5G/6G Test Lab」を新設し、試験環境の構築と設備の拡充を段階的に進める予定にしている。これにより6G機能に拡張したアンリツの5GテスターMT8000Aを用いて、韓国国内で効率的に6Gの検証可能な環境が整う。

今後、B5G/6Gアンテナやモジュールを開発するメーカーなど、「Anritsu B5G/6G Test Lab」の利用者は、B5G/6G分野の基盤技術開発段階から検証を進めることができる。また韓国における6G技術開発事業の立ち上げに伴い、関連する国家R&Dプロジェクトの成果を検証することも可能になる。


※1 韓国電波振興協会

(RAPA:Korea Radio Promotion Association)

韓国電波法第66条第2項に基づき設立された特殊法人。電波・放送・通信事業者間の連携・関係の強化、電波放送産業の国際化、電波利用技術の標準化などを通じて、電波の効率的な運用、電波環境の変化への対応、電波利用技術の健全な発展を促進し、電波放送振興のための環境づくりに寄与することを目的としている

※2 PoC(Proof of Concept)

概念実証。試作開発に入る前段階の検証プロセスのこと。新しい概念・理論・手法・アイデアなどの実現可能性、得られる効果などを検証する


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