【流 通】大和証券 個別業務に特化した生成AIアプリケーションを開発

大和証券はユーザーがプロンプトを入力することなく、音声データから個別業務に特化したアウトプットを生成するアプリケーション「Speech2Summary」を開発し、社内での業務利用を開始した。同ツールにより、顧客からの声を提案や商品・サービスの開発、プロモーション等に最大限活用する。

同社は2023年4月に、全社員約9,000人を対象に対話型AIの「ChatGPT(※1)」の利用を開始したが、全社員が高度なプロンプトエンジニアリングスキルを身に着け、ChatGPTを使いこなすためのハードルは高く、現場での活用が思うようには進んでいない。

そこでプロンプト不要でChatGPTを業務活用できる方法を検討し、今回のアプリケーションを開発した。今後はユーザーのフィードバックをもとにチューニングを進め、精度向上を図る。

今回は構想からわずか1週間という短期間で内製での開発に至たが、その背景として同社DX推進体制の強化がる。2023年10月、同社グループのDXをさらに加速させることを目的に、社内のデジタルITマスター(※2)を集結させ、デジタル推進部を新設した。デジタル推進部は先端デジタル技術とビジネス・アイデアの融合によりデジタル化を推進している。


※1 ChatGPT

大規模言語モデルの一種である生成AI「GPT(Generative Pre-trained Transformer)」を、人間との対話向けに機能強化した対話型AI。米国のOpenAI社が2022年11月に公開


※2 デジタルITマスター

2019年にスタートした公募選抜型のデジタルIT人材育成プログラムの修了者のうち、厳正なアセスメントをクリアした社員を「デジタルITマスター」として認定


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