【環 境】JAL 廃食油を回収し、SAF原料として活用する取り組みを開始

JALは、国内資源循環による脱炭素社会の実現に向けたプロジェクト「FRY to FLY Project」に参画し、廃食油を原料としたSAF(持続可能な航空燃料)製造に関する取り組みを推進する。今回、プロジェクト参加メンバーである横浜市と、SAF原料としての活用に向けた家庭からの廃食油回収のしくみの構築および社会実装の推進に関する連携協定を締結した。2024年3月より、ダイエーが運営するイオンフードスタイル鴨居店で各家庭から廃食油の回収を開始する。これらから製造されたSAFは、航空会社によりCO2排出量抑制のために使用される。

JALグループは「全燃料搭載量のうち、2025年度に1%、2030年度に10%をSAFに置き換える」という目標の達成に向けて、国内外でSAFの調達を進めるとともに、国内では業界の垣根を越えてステークホルダーと協働しながら国産SAFの製造・商用化を後押ししており、大阪府堺市では、2025年の国産SAF商用化を目指して日本初のSAF製造工場の建設が進んでいる。

工場等においては、当面廃食油が主なSAF原料となる見込みだが、各家庭で発生する廃食油はその多くが未活用のまま燃やすごみなどで廃棄されているのが現状である。

JALは、これらの未活用資源を家庭から回収するしくみの普及を目指し、この取り組みを横浜市内全域から全国の他の地域へと展開していく。


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