【物　流】長野県小谷村でドローンによる災害時の物資配送を実証

長野県小谷村、北アルプスドローン協会、ＫＤＤＩスマートドローンとＮＥＸＴ　ＤＥＬＩＶＥＲＹは、２０２４年１月２３日に長野県小谷村において、地域課題解決に向けたドローン実証実験を実施した。

小谷村は北アルプスに囲まれ、自然豊かな観光地として人気である一方、高齢化率が３８％を超え、買い物弱者や交通弱者の増加が課題となっている。また、２０２３年度からは「小谷村地球温暖化対策実行計画」を開始し、脱炭素促進事業を推進している。

実証では奉納温泉地区において、災害時の道路寸断時の緊急物資配送を想定し、非常食や防災用品をドローンで配送することによる「災害時の孤立地域発生」の課題解決を検証した。非常食や防災用品で構成される「緊急物資セット」（約１．５ｋｇ）を、離陸地点の小谷村診療所から奉納温泉までの片道約４．２㎞を、ドローンにより約９分で配送した。

機体には物流専用ドローン「ＡｉｒＴｒｕｃｋ」を用いて、レベル２飛行（無人地帯上空での目視内自律飛行）を行った。機体の制御には、ＫＤＤＩスマートドローンが開発したモバイル通信を用いたスマートドローンツールズの運航管理システムを活用。今後は、抽出された課題の解決やドローン物流の事業化を目指して、地域課題の解決と生活の質向上に取り組む予定としている。

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