【環　境】セイコーエプソン　長野県にバイオマス発電所の建設を計画

セイコーエプソン（以下　エプソン）は長野県飯田市に、同社の同社発電所として初めてとなるバイオマス発電所の建設計画を開始した。同発電所は今後土地や建物の契約・発注、発電に関わる申請などを進め、令和８（２０２６）年度中の稼働開始を目指す。

エプソンは「環境ビジョン２０５０」において、「カーボンマイナス」および「地下資源消費ゼロ」を目指している。再生可能エネルギー（以下　再エネ）の活用を、脱炭素の達成目標に向けた重要なテーマとして位置づけており、令和５（２０２３）年１２月にはエプソングループ全世界の拠点におけるすべての使用電力を再エネへ転換した。

この発電所は今後も継続的に同社の再エネ活用を推進するとともに、外部からの調達割合を下げることで社会全体の再エネの活用・普及を目的として新設される。

ＦＩＰ制度を活用し、発電した電力は市場へ販売され、発電によって生み出された環境価値をエプソンが使用することで同社使用する電力を再エネ化する。また、災害など有事の際には地域施設への電力供給を行うことを想定している。

発電所の燃料は化石燃料に依存しない、主に南信州エリアの未利用材（木材）のほか、バーク材やキノコ培地を使用するとともに、一部同社の社内から排出する木製パレットも活用する予定である。山林に放置されている未利用材やバーク材などの林地残材を活用することで、森林整備への貢献にも寄与する。

発電所建設によって自社発電の比率を増加させ、追加性を重視するＲＥ１００の技術要件にも対応していき、さらに将来的には、発電時に発生するＣＯ２の固定化・活用に向けた技術開発を行うなど、資源循環型の発電所を目指す。

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