【環 境】関電と三菱重工 姫路第二発電所のCO2分離・回収技術に関して覚書締結

関西電力は三菱重工業と、液体アミン型CO2分離・回収システムのパイロットスケール試験設備(5トン-CO2/日規模)を姫路第二発電所内に建設し、排ガス中のCO2の分離・回収を行う実証試験に向けた覚書を締結した。

両社は1991年から、南港発電所内に液体アミン型CO2分離・回収システムのパイロットスケール試験設備(2トン-CO2/日 規模)を設置し、排ガス中のCO2を効率的に分離・回収するアミン吸収液やCO2回収プロセスを共同開発してきた。

今回、姫路第二発電所に試験設備を設置した上で、2025年度から実証試験を開始し、近年火力発電設備の主流になっているコンバインドサイクル発電方式に適応したCO2回収プロセスや、さらに高性能な吸収液の開発を目指す。

関西電力はパイロットスケール試験設備の設計・実証試験に関する助言等と試験設備の運転に必要となるエネルギー等の供給を、三菱重工業は設備の設計・建設、実証試験を行う。

両社が共同開発したアミン吸収液の「KS-1TM」およびそれを改良した「KS-21TM」は、一般的なアミン吸収液と比べ、CO2の分離に必要なエネルギー消費量を大幅に抑えることができ、発電所や化学プラントなど、多種多様な分野で活用されている。 


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