【物 流】警察庁 高速道路の最高速度引き上げに関する有識者検討会の提言を発表

警察庁は2023年6月に、「物流2024年問題」に対して政府が打ち出した「物流革新に向けた政策パッケージ」の施策として、「高速道路のトラック速度規制の引上げ」が盛り込まれたことを受け、大型トラックを中心とした高速道路における最高速度の在り方を検討する有識者検討会での提言を取りまとめた。

提言によると、大型貨物自動車においては現行の速度抑制装置を存置した上で、法定速度を90km/hに引き上げたとしても、交通の安全に大きな影響をもたらすとは考えられないとした一方で、これより高い速度への引上げは車両の安全性能が担保されていないこと等を踏まえ、現時点では不適切であるとした。また、トレーラーにおいては、車両構造上の特性や交通事故件数等を踏まえて現時点では、最高速度の引上げの結論には至らなかった。

最高速度の見直しと併せて、道路交通の整序化のための方策(キープレフト等の周知徹底、交通違反取締り)や適切な運行管理のための方策(ドライバーへの過度なプレッシャーの抑制等)、車両の安全性能の更なる向上のための方策(安全装置の普及促進)がなされるべきとされた。


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