【環 境】東レ 100%植物由来の繊維を活用したポーターとの共創・協業を開始
東レはポーターのバッグを製造・販売する吉田と、発売から40周年を迎えたポーターの代表シリーズ タンカーにおいて、100%植物由来のナイロン繊維エコディアN510で共創・協業の取り組みを開始した。
今回、タンカーシリーズの表地に採用されたエコディアN510は、植物由来のセバシン酸(植物:ヒマ)とペンタメチレンジアミン(植物:トウモロコシ)を重合・紡糸してつくる、100%植物由来のナイロン繊維。エコディアN510は100%植物由来ナイロンでありながら、融点が高く、優れた寸法安定性がある。また従来の石油由来のナイロン6と同等の強度と耐熱性をも兼ね備えている。東レは2022年の事業化開始以降、東レグループ サステナビリティ・ビジョンの取り組みを進めるため、エコディアN510の新たな用途開拓を探求してきた。
今回、吉田はタンカーシリーズを全面リニューアルするにあたり、植物由来であり、かつ実用的な素材である、エコディアN510の特長を活かし、未来を見据えた新たな素材とそれを使用した商品の開発を両社でスタートした。
東レが長年培ってきた高度な紡糸技術により、今回ポーターとの協業によるナイロン繊維エコディアN510の量産化に初めて成功し、吉田が求める鞄用途の素材として十分な強度や品質をクリアしたことから、タンカーシリーズの表地に採用された。また裏地には、回収漁網等を再資源化した同社のケミカルリサイクルナイロン素材が採用された。
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