【物 流】NEXT DELIVERY ドローン飛行レベル3.5を実施
NEXT DELIVERYは国土交通省航空局より、ドローン飛行レベル「レベル3.5(*1)」の飛行承認を取得した。2023年12月11日に北海道上士幌町で、日本初の「レベル3.5」飛行によるドローン配送を実施する。
ドローン飛行レベル3.5は、機上のカメラによる歩行者等の有無の確認により、補助者や看板の配置といった現在の立入管理措置を撤廃するとともに、無人航空機の操縦ライセンスの保有および保険への加入により道路や鉄道等の横断を伴う飛行を容易とする。実施内容は、かみしほろシェアオフィスとハンバーグレストラン「トバチ」間のフードデリバリーと個人宅間の新聞配送などを行う。
NEXT DELIVERYは、親会社のエアロネクストとセイノーホールディングスと共同して、地域課題の解決に貢献するドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流(*2)SkyHub(*3)を全国で推進し、全国で北海道上士幌町を含む9自治体(*4)において、社会実装フェーズに入っている。今回の実施を皮切りに、自治体で順次レベル3.5飛行を開始し、社会実装のスピードを加速化していくとしている。
*1 レベル3.5
2023年10月11日に開催された第1回デジタル行財政改革会議での内閣総理大臣からの指示を受け、ドローンを活用した物資配送の年内の事業化を目指した集中的な検討が国土交通省で行われ、同11月17日に開催された規制改革推進会議スタートアップ・投資ワーキンググループにおいて、年内にレベル3.5飛行を新設する等の方針が示された。レベル3.5飛行とは、デジタル技術の活用(機上のカメラによる歩行者等の有無の確認)により、補助者や看板の配置といった現在の立入管理措置を撤廃するとともに、無人航空機の操縦ライセンスの保有および保険への加入により道路や鉄道等の横断を伴う飛行を容易とするもので、ドローンの運用コスト削減と業務の効率化につながり、ドローン配送の事業化に向けた大きな動きである
*2 新スマート物流
物流業界が共通に抱える人手不足、環境・エネルギー問題、DX化対応、等の課題を、デジタルやテクノロジーを活用しながら解を探究し、人々の生活に欠かせない生活基盤である物流を将来にわたって持続可能にするための官民での取り組み。ラストワンマイルの共同配送、陸送・空送のベストミックス、貨客混載、自動化技術、等々、業界内外の壁を越えたオープンパブリックプラットフォーム(O.P.P.)による共創で実現を目指す
*3 SkyHub
エアロネクストとセイノーHDが共同で開発し展開する、既存の陸上輸送とドローン物流を繋ぎこみ、地上と空のインフラが接続されることで、いつでもどこでもモノが届く新スマート物流のしくみ。ドローン配送が組み込まれた、オープンかつ標準化したプラットフォームで、ドローンデポを拠点に、車とドローンを配送手段として、SkyHub TMSをベースに、SkyHub Delivery(買物代行)、SkyHub Eats(フードデリバリー)、SkyHub Medical(医薬品配送)、異なる物流会社の荷物を一括して配送する共同配送など、地域の課題やニーズに合わせたサービスを展開、提供する。
SkyHubの導入は、無人化、無在庫化を促進し、ラストワンマイルの配送効率の改善という物流面でのメリットだけでなく、新たな物流インフラの導入であり、物流2024年問題に直面する物流業界において、物流改革という側面から人口減少、少子高齢化による労働者不足、特定過疎地の交通問題、医療問題、災害対策、物流弱者対策等、地域における社会課題の解決に貢献するとともに、住民の利便性や生活クオリティの向上による住民やコミュニティの満足度を引き上げることが可能になり、地域活性化を推進するうえでも有意義なものといえる。
*4 新スマート物流SkyHub社会実装地域の9自治体
山梨県小菅村、北海道上士幌町、福井県敦賀市、茨城県境町、千葉県勝浦市、和歌山県日高川町、石川県小松市、徳島県佐那河内村、新潟県阿賀町
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