【物　流】西九大運輸倉庫　都市型ドローン配送のビジネスモデル構築に向け実証を開始

西九大運輸倉庫は、パーソルプロセス＆テクノロジー、イームズロボティクスとともに、ドローンとＥＶ車両を活用した医薬品配送の実証実験を行う。陸路と空路を活用した都市部での物流実証実験で、レベル３飛行による処方箋の配送は全国的にも実施例が少ない。

実証実験は、ドローン（空路）とＥＶ車両（陸路）の配送を組み合わせ、交通渋滞やＣＯ２排出量抑制に貢献する新しい物流インフラを地域に構築することを目的としている。この物流インフラに、日用品や医薬品配送などのサービスを載せることで、忙しい子育て世帯や免許返納した高齢者、離島への生活支援も実施することが可能となり、将来のドローンによる個人宅への直接配送を視野に入れている。

今回の実証実験では、河川上空を活用することで市街地上空に新しいインフラを構築し、福岡市の市街地からビジネスを始める。離島は課題がある一方で市場が小さく、単独でビジネスとして成立させるのが困難であったが、市場の大きい市街地で収益を確保するビジネスモデルを構築した上で、離島部にも広げる。

２０２３年度の実証実験は最初のステップとして、より早い実用化を目指す。西九大運輸倉庫社員が一等無人航空機操縦技能士の資格を取得し、単発の実証で終わるのではなく省人化を目指しながら、継続的に事業を進めていく。

・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です