【環 境】ローソン 廃油からバイオ燃料を製造 配送トラックに活用してCO2削減

ローソンはCO2削減による地球温暖化抑制を目的に、熊本県内のローソン店舗の廃食油をリサイクルして製造したバイオディーゼル燃料を、ローソン店舗向け配送トラックで使用する地産地消型リサイクルの実証実験を、熊本県内のローソン店舗約10店を対象に開始する。同社が九州エリアで配送車にバイオディーゼル燃料を使うのは初めて。

現在、廃食油はジェット燃料や軽油に混ぜて使うバイオ燃料の原料として世界的に需要が高まっており、国内の廃食油の輸出量は増加傾向にある。地元の廃食油を地元でバイオディーゼル燃料にし、地元で使用することにより、バイオディーゼル燃料使用によるCO2削減だけでなく、廃食油を他の場所に輸送するために発生するCO₂削減にもつながる狙いがある。

今回の実証実験では、熊本県内のローソン店舗で「からあげクン」などの揚げ物の調理後に排出される廃食油を回収・精製し、バイオ燃料の混合比5%のバイオディーゼル燃料を製造する。製造したバイオディーゼル燃料は、ローソン店舗へチルド商品を配送するトラック1台の燃料として使用される。この取り組みにより見込まれる配送トラック1台当たりCO2削減量は年間約2.33tとなる。

ローソンは今後、実験結果を検証し、導入エリアの拡大も順次検討していき、さらなるCO2排出量削減に取り組んでいく。


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