【環 境】大林組とトヨタ 炭素繊維強化プラスチック廃棄物をコンクリート材に再生

大林組とトヨタ自動車は共同で、燃料電池車「MIRAI」の水素タンクに使用されている炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の端材を、コンクリート補強用短繊維(※)として再生利用する新たな技術「リカボクリート工法」を開発し、トヨタ明知工場内の部品置き場床面に初適用した。この技術によりCFRPの廃棄量を削減することができ、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の推進に貢献する。

今回の再生加工したコンクリート補強用短繊維は、新品の炭素繊維と比べて、CO2排出量を15分の1に、通常の補強鉄筋の使用との比較では、9分の1にそれぞれ低減できる。


※ コンクリート補強用短繊維

コンクリートと混ぜることで、靱性(粘り強さ)を高めることができる繊維質の補強材で、繊維の種類は、炭素繊維の他に鋼繊維、有機系繊維(ポリプロピレンやビニロン繊維等)などがある。土木や建築分野で多くの使用実績がある


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