【アジア】日本ペイントHD カザフスタンの塗料・塗料周辺製品メーカーの株式取得

日本ペイントホールディングス(以下 日本ペイントHD)は連結子会社であるNippon Paint Holdings SG(以下 NPHDSG)を通じて、カザフスタンにおいてドライミックスモルタル材や塗料等の製造・販売を手掛けるAlina Group(以下 Alina)の株式を75%取得することを決定し、株式譲渡契約を締結した。

また株式譲渡契約と併せてプット及びコールオプション契約を締結しており、NPHDSGは今回の株式取得に含まれないAlinaの残り25%の株式について、3年後もしくは相手先との合意により早期に取得することができる。

日本ペイントHDは、経営上の唯一のミッションとして掲げる「株主価値最大化(MSV)」を実現するため、MSVを追求するための経営モデル「アセット・アセンブラー」のもと、良質で低リスクのM&Aを実施することで、新たに獲得したブランドや人材を積み上げ、グループ間で活用しながら、さらなる成長に繋げている。また塗料・コーティング分野にとどまらず、さらにその周辺分野へ事業領域を中長期的に押し広げていく戦略を進めている。塗料周辺分野であるCC(Construction Chemicals:建設化学品)のグローバルでの市場規模は720億米ドル(※)あり、日本ペイントHDは各地域で着実な基盤を構築しシェア拡大を目指している。

カザフスタンを含む中央アジアは、GDP成長や都市化の進展などを背景に今後も高い市場成長が見込まれる中、Alinaはカザフスタンを中心に中央アジア4ヵ国へ展開し、カザフスタンのCC分野であるドライミックスモルタル材市場及び塗料市場でシェア1位を獲得しており、高い認知度を誇るブランド、優れた製造拠点、幅広い流通網を有している。

日本ペイントグループ傘下において、Alinaの知見を活用するだけでなく、日本ペイントHDの連結子会社であるトルコのBetek Boyaが有する価格帯の異なる幅広いブランドをカザフスタンへ供給し、製品ラインアップを拡充するなど、グループ会社とのシナジーを通じて、塗料周辺分野の拡大や中央アジア市場でのシェア向上を目指す。


※ 出典 ReportLinker


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